2013年9月13日金曜日

いろいろ、実験。

ガラスに金属を混ぜると発色するのですが、
自分でも少しお勉強のためにまとめてみようかと・・・。

金属イオンの吸収によって着色されるらしいです。
(詳しいことは読んでもよく分かりませんでした・・・。)

今まで金属素材をガラスに入れて使ってきた中だと
真鍮の金網を中に挟みこんでいます。

細いステンレスの針金を中に
そのままガラスの中に入れてます。
銅の金網を横からと、ステンレスの
針金をそのまま入れてます。

→濃い茶色(オレンジ系統の色のガラス)
   →青(オレンジ系統以外)
オレンジ系統のガラスを使った場合が他の反応と異なるみたいです。
針金や金網なんかはそのまま溶けて流れていってしまうこと多々。

真鍮→茶色、焦げたような色感(オレンジ系統の色のガラス)
   →ほんのり青?(オレンジ系統以外)
真鍮は銅と亜鉛の合金なので色の反応は銅部分なのかと。
ただ銅と違って針金や金網部分の形がそのまま残る感じ。
恐らく亜鉛が反応しないまま残るのでしょうね~

→固まり、ほんのり金?
これはまだ実験中。鉛の融点は327℃。
ガラスが溶ける前に溶けちゃうので混ざるというのはないみたい。
使い方によっては面白いかも・・・?

ステンレス→溶けない、そのまま表面が黒くなる
反応せずそのまま残る感じ。私は針金のまま入れたりしています。

→表面がぼろぼろになる。
・・・のがわかってるのであまり使ったことなし。
何か良いやり方あるかなぁ・・・?
キルンの温度では溶けないので反応させるのは難しいかな・・・。
茶褐色や青緑色になるみたいです。

調べてみると色を出すものとして他には
硫黄、チタン、バナジウム、マンガン、クロム、コバルト・・・
あるみたいです。ん~もうよく分かりません。
いかに自分が知らずに使っているかという(笑)・・・。

自分が作ってきた中でのことなので、化学的なことはさっぱりなので
間違ってても悪しからず・・・です。

金属でも金網や針金や金属繊維など色々な形があるので
また色々試せたら良いかな~と思っています。


2013年7月26日金曜日

駄文です、其の一













考えの整理のためにつれづれと記しておきます。
駄文です。

今回の展示のタイトルの中にある「気色(ケシキ)」、
辞書で意味を調べると

「物事の兆し、心の動き
また古語では趣や情緒」

と出てきます。

同じ音の「景色」が目で捉えるものなら
「気色」は気配を捉える感覚的なもの、なのだと思います。

ここ3~4年の間の作品は技法や手法は変わっているけど
奥にある表したいものは変わらないと感じています。

最初、「表したいもの」を「物語」とか「ストーリー」といった言葉を使ってきました。
でも途中で「何かそれは違う」と感じるようになりました。
「物語」や、一時期取り組んでいた「箱物」(でもこれはまたやるかも・・・)
だと「ストーリー」という枠が生まれてしまう。
この枠ができてしまうと作品がその中だけのものになってしまい、広がらない。
私にとって表したいものは自分の内面ではない、
「ストーリー」から抜け出したいと感じるようになりました。

じゃあ、何が気になっているのか?
物語的なものを表したいのではなくて、
その奥にある本質的な印象が、自分が気になっているものだと
作る中でふと気づきました。

いわゆる「物語」の本を読みながら感じる印象は
神社の境内や、森の中で何かの存在を感じるのと、
とても似ていると思います。

「気配の存在」

それは色々な時間や場所で感じることのできるもので、
その本質的なところ、源のようなものを捉えたい。

以前何かの雑誌で谷川俊太郎さんが
「正しい日本語を使うとかではなくて、
ただ美しい言葉を存在させたいだけなんだ。」
というようなことを仰っていて、恐れ多いですが
とても似たようなことを感じました。

自分でも非常に曖昧で分けの分からないことを言って
いるのは理解しているけど、今はそのように考えています。
考えて、作ってを繰り返してまた見えてくると思います、多分。

2013年6月17日月曜日

ガラスと何か

以前はガラスの外側に何かを組み合わせて
構成して制作をしていたのですが、
今はガラスの内側から何かと、
という形で制作をしています。

ガラスの特性である透過性と流動性が
改めて面白いと感じています。

蝋での鋳造は時間がかかってしまいますが、
脱蝋で蝋だけ溶かして取り出せるので
今主に使っている「何か」である金属(針金・金網など)を
原型に自由に使用できるという便利な素材です。




原型に直接、銅や鉄、ステンレスなど。






透過、流動、溶ける、化学反応、熱、出でる、そのような様々な要素。
自分が表現したいと思っていることに
少しづつ近づいているような。
そんな話。

2013年5月1日水曜日

キルンキャスト

今回は自分が今取り組んでいる技法、制作工程についてお話しようと思います。

ガラスで一般に良く知られているのは吹きガラスですが
キルン(電気炉)を使って制作するものを「キルンワーク」といいます。
その中で私は主にキャスト(鋳造)で作品を作っています。

吹きガラスは最初から最後までガラスにつきっきりですが
キルンワークはガラスに触れるのはほんの少しだけ。
ほとんどは型を作ったり、という時間です。

原型はワックス(蝋)です。
調合したワックスをお湯に浸して柔らかくしながら形を作っています。







上記のものは今作りかけのものです。

以前のものですがもう少し分かりやすく。


ワックスで作った原型


石膏を塗り重ねていきます。


全部厚く覆ってしまいます。
内部のワックスを蒸気に当てて脱蝋します。

取り出すとこんな感じ


ガラスを型の中に詰めて窯入れ


ガラスが溶けて内部に流れました


石膏を割り出し


割り出したガラス、型どおりにガラスが流れます。
後はバリを取ったり、加工をして完成です。

手びねりワックスの型肌の質感が個人的に好きで
今はこのような工程で制作しています。

2013年1月29日火曜日

夏に向けても、これからも

夏にまた都内で個展をさせて頂くことになりました。
去年、上野で自分でレンタルで展示をして、そこから個展のお話を頂いて
またその展示で今回のお話を頂くことができました。

繋がる

細い糸だけれど、すこしづつ手繰ってこれているようです。

これからも制作を生活の基点として生活していきたいです。

その為にはやらなければいけないこと、お金、場所の確保、設備・・・などなど
が本当に多いということを思い知った二年間でした。

でもやはり一番怖いのは作らなくなってしまうこと。

それがなくなったら、本当に自分には取り柄が何にもなくなっちゃうな~(笑)

そんな感じでまた作っています。